「源じいの森駅」を出て平成筑豊鉄道に揺られること約20分。
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「田川伊田駅」へと到着した。
筑豊地方といえば、戦前戦後に石炭採鉱が盛んに行われ栄えた場所。
田川地区には当時の面影が数多く残されている。

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こちらもそのうちの1つ。
歩いてすぐの「石炭記念公園」内にある「旧三井田川鉱業所 第一・第二煙突」だ。
1908年(明治41年)に蒸気汽缶の排煙用目的で建設された。
民謡「炭坑節」の一節にも登場している国指定の有形文化財。
全高45mの見上げるほどの高さは一見の価値あり。

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続いて「旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓」。
煙突の翌年に田川開発の切り札として完成。
全高28mで筑豊に残存する唯一の竪坑関係遺跡。
この設備で炭鉱夫たちは地下約350mまで降りていき、日夜採鉱作業をしていたようだ。

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当時の蒸気機関車も展示されていた。

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公園を進み「田川市石炭・歴史博物館」へたどり着いた。

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館内は見どころ満載。
こちらは旧三井田川工業の設備群と炭鉱労働者用集合住宅のジオラマ。

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敷地内には明治・昭和期の炭鉱労働者用住宅がそれぞれ実物大で展示されていた。

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当時の生活が垣間見られ興味深い。

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炭鉱の機械化が進む以前の明治初期までは、手彫りで石炭を掘っていたようだ。

展示や記録映像などを通して石炭生産に関する理解を深められる「田川市石炭・歴史博物館」。
興味を持った人は訪れてみても良いだろう。

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ホテルのチェックインタイムとなり田川伊田駅へと戻る。
アンティークな階段の先、2階にホテルがある。

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「田川伊田駅舎ホテル」のロビーに到着。
清潔感がありモダンな空間が広がっていた。

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オレンジやアップルジュース、コーヒーなどのドリンクは飲み放題。
キッチンに調理器具が揃っているため食材を持ち込めば自炊も可能。

素泊まり一泊4000円ほどと安価なことに加えて、駅併設という利便性の高さ。
バックパッカーや旅行客、鉄道マニア、出張のビジネスマンなどの幅広い客層に人気があるホテルとなっていた。

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廊下に漂うオシャレ感。
豪華列車に乗車した時のような気分が味わえる。

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客室はこちら。
今回は寝台列車をイメージした2段ベットが2つあるタイプ。
その他にシングルやセミダブルベッドなどさまざまな客室タイプがあるためニーズに応じて選べる。

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窓からは田川伊田駅のホームと線路が見えた。

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平成筑豊鉄道が停車および発車する様子を室内にいながら眺めることができる。
電車好きの人にはたまらない景色だろう。

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夕飯は駅前の「焼き鳥 がぜん」へ。
赤い提灯が目印。

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店内はカウンターと座敷合わせて30席弱。
昭和ノスタルジーな雰囲気。

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焼き鳥は1本50円〜という、今どき見かけないレベルのリーズナブルさ。

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「砂ずり刺身」を発見。
生食の肉料理は昨今では貴重なため注文。
驚くほど柔らかい肉質でとても美味しい。
生姜醤油と合わせてさっぱりと上品な味わいであった。

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香ばしい炭火焼き鳥各種は小ぶりなサイズ感。
種類豊富に堪能できた。

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メニューの中で一際目を引いた「すずめ」を注文。
その正体はチュンチュンと鳴くすずめの丸焼きであった。
今にも飛び立ちそうな見た目である。
食べた感想としては、肉の部分が少ない代わりにカルシウム豊富。
アーモンドフィッシュに似た風味がした。
想像以上に食べやすいおつまみに仕上がっていた。

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食後は駅併設の「田川伊田駅舎ホテル」へと戻り一泊。
電車の出立音をBGMに穏やかな夜が更けていった。

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翌朝は「400形 なのはな号」に乗車し帰路に着く。

充実感のある良い電車旅であった。

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福岡県田川市「焼き鳥 がぜん」の食べログリンクはこちら↓
https://s.tabelog.com/fukuoka/A4007/A400702/40006258/

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「田川伊田駅舎ホテル」の公式サイトはこちら↓
https://tagawaitaeki.jp/

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